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幻の都。天空都市。空中庭園。
マチュピチュ(世界遺産指定:1983年)の呼名はロマンを立てられるものばかりだ。
アンデス山脈を望む山の頂に突如現れる天空都市は、15〜16世紀にインカ文明のもと人々が高度な技術を持ち生活をしていたことを、21世紀の私達に教えてくれる。何のために彼らは標高2,280mメートルという過酷な地を選んだのか。スペイン人の侵略から身を隠くすためだったのだろうか。あるいは何か他の目的があったのか。

天空都市マチュピチュ
インカ文明が「文字」を持たなかったことも謎の解明をさらに難解にし、マチュピチュをミステリアスにしている。国は南米のペルー。日本からの旅だとペルーの首都リマまででもアメリカやカナダを経由し、おおよそ20〜23時間かかる。
ここまで辿り着くだけでも体力を消耗してしまうのだが、マチュピチュまでの道程はまだまだ半ば。国内線に乗り継ぎ、早朝発の電車に4時間揺られ、さらにバスに乗ってようやく私達は天空都市への入り口に立つことを許される。
相当ハードな道程りになるが、それを乗り越えた人間だけが味わえる感動がマチュピチュには確かにある。現代でも辿り着くのが大変なこの地で、彼らはどのように石造建築物を作り、どのような生活をしていたのだろうか。想像をかきたてられるばかりだ。

遺跡に住みつくリャマ
ようやくその地に立った時、最初に目に飛び込んできたのはなぜかとても近く感じる「空」。そして「青い空」にくっきりと映える「山の緑」だ。何万年以上も変らないこのきれいなコントラストに、かつての神殿や住居が大きな抜殻のように横たわる。簡単には辿り着かないから、なおさら得がたい感動が味わえたのだと思う。
著者:トラベルリポーター 旅太郎
初出:シーズンレターvol.3(2008年冬号)
マチュピチュ(世界遺産指定:1983年)の呼名はロマンを立てられるものばかりだ。
アンデス山脈を望む山の頂に突如現れる天空都市は、15〜16世紀にインカ文明のもと人々が高度な技術を持ち生活をしていたことを、21世紀の私達に教えてくれる。何のために彼らは標高2,280mメートルという過酷な地を選んだのか。スペイン人の侵略から身を隠くすためだったのだろうか。あるいは何か他の目的があったのか。

天空都市マチュピチュ
インカ文明が「文字」を持たなかったことも謎の解明をさらに難解にし、マチュピチュをミステリアスにしている。国は南米のペルー。日本からの旅だとペルーの首都リマまででもアメリカやカナダを経由し、おおよそ20〜23時間かかる。
ここまで辿り着くだけでも体力を消耗してしまうのだが、マチュピチュまでの道程はまだまだ半ば。国内線に乗り継ぎ、早朝発の電車に4時間揺られ、さらにバスに乗ってようやく私達は天空都市への入り口に立つことを許される。
相当ハードな道程りになるが、それを乗り越えた人間だけが味わえる感動がマチュピチュには確かにある。現代でも辿り着くのが大変なこの地で、彼らはどのように石造建築物を作り、どのような生活をしていたのだろうか。想像をかきたてられるばかりだ。

遺跡に住みつくリャマ
ようやくその地に立った時、最初に目に飛び込んできたのはなぜかとても近く感じる「空」。そして「青い空」にくっきりと映える「山の緑」だ。何万年以上も変らないこのきれいなコントラストに、かつての神殿や住居が大きな抜殻のように横たわる。簡単には辿り着かないから、なおさら得がたい感動が味わえたのだと思う。
著者:トラベルリポーター 旅太郎
初出:シーズンレターvol.3(2008年冬号)
グランドキャニオン国立公園(世界遺産登録:1979年)を訪れるのはこれが3度目となります。初めて訪れたのは21年前、大学を1年間休学しての旅行、バスやヒッチハイクで移動し、各地のYMCAやモーテルを根城とする、いわゆるバックパッカーでした。
グランドキャニオンへは、一般的に周辺地から陸路のバスか車を利用するか、ラスベガス等からの空路があります。陸路の場合、バスを降りリム(グランドキャニオンの断崖のきわ)まで歩かないと実際の峡谷を目にすることができないので、リムについた瞬間に一気に眺望が開ける感動があり、空路にはグランドキャニオンの雄大な景観を遊覧する楽しみと、セスナもしくはそれより少し大きめの飛行機に乗ることのスリル感が味わえます。

グランドキャニオン
今回は初めて訪れた時の陸路の感動が忘れられず、というよりはセスナが怖くて、友人の住むフラッグスタッフという町からバスで訪れました。時に驚異とも映る大自然が一気に視界に飛び込む様は、数年を経ても健在でした。
グランドキャニオンは、コロラド川の浸食により約4千年前に形成が始まり、現在の様相となってからも2百万年も経過しています。この悠久なる大自然に数年で変化があったとすれば、リムから突き出たスカイウォークのみかもしれません。
崖からU字に突き出た橋の先端まで約21m、床は厚さ40cmの強化ガラス、谷底までは約1200mの空中散歩(歩行料金一人$25)の展望橋は今年3月にオープンしてから今なお賛否両論だそうです。

スカイウォーク
グランドキャニオン先住民の経済苦に寄与するという目的がスカイウォーク建設の理由だそうですが、人間と自然の共存、そして観光の共存はつくづく難しいものだと思い知らされました。
著者:トラベルリポーター 旅太郎
初出:シーズンレターvol.2(2007年秋号)
海外旅行の際にはエアーリンクの海外旅行保険をおすすめします。
グランドキャニオンへは、一般的に周辺地から陸路のバスか車を利用するか、ラスベガス等からの空路があります。陸路の場合、バスを降りリム(グランドキャニオンの断崖のきわ)まで歩かないと実際の峡谷を目にすることができないので、リムについた瞬間に一気に眺望が開ける感動があり、空路にはグランドキャニオンの雄大な景観を遊覧する楽しみと、セスナもしくはそれより少し大きめの飛行機に乗ることのスリル感が味わえます。

グランドキャニオン
今回は初めて訪れた時の陸路の感動が忘れられず、というよりはセスナが怖くて、友人の住むフラッグスタッフという町からバスで訪れました。時に驚異とも映る大自然が一気に視界に飛び込む様は、数年を経ても健在でした。
グランドキャニオンは、コロラド川の浸食により約4千年前に形成が始まり、現在の様相となってからも2百万年も経過しています。この悠久なる大自然に数年で変化があったとすれば、リムから突き出たスカイウォークのみかもしれません。
崖からU字に突き出た橋の先端まで約21m、床は厚さ40cmの強化ガラス、谷底までは約1200mの空中散歩(歩行料金一人$25)の展望橋は今年3月にオープンしてから今なお賛否両論だそうです。

スカイウォーク
グランドキャニオン先住民の経済苦に寄与するという目的がスカイウォーク建設の理由だそうですが、人間と自然の共存、そして観光の共存はつくづく難しいものだと思い知らされました。
著者:トラベルリポーター 旅太郎
初出:シーズンレターvol.2(2007年秋号)
海外旅行の際にはエアーリンクの海外旅行保険をおすすめします。
ロンドン・パディントン駅を発って3時間半。ひたすら西へ向かう列車の終着地が、スォンジーという港町です。ここはイギリスといっても、ウェールズ公国です。町にはためいているのは、ユニオンジャックではなく赤いドラゴンの描かれたウェールズの旗、道路標識には英語とともにウェールズ語が書かれています。
日本人にはピンと来ませんが、連合王国であるイギリスは、それぞれの地域にいまも強い地元意識があるのです。私は2004年から1年半、この町の大学でエジプト学の勉強をしました。
大学院の授業は基本的に討論形式なので、資料を読んだりしてその準備をしなければいけません。それに加えて、レポートの提出や発表が課せられることもあります。ネイティヴの学生にとっても決して楽ではないノルマですから、外国人の私にはいっそう大変です。

ハドリアヌスの長城
でもそれが辛かったかというと、むしろ逆で、とても充実した日々でした。エジプト学の世界にどっぷり浸かり、研究のことだけ考えていられる機会は、そうそうありません。ですから、そういう環境に身を置いている幸せというのは、何者にも替えがたいものでした。
授業が厳しい分、イギリスの大学には長い休みが何度もあります。多くの学生は、この休みを利用して旅行をします。私も留学中に、できるだけ各地の古代エジプト・コレクションや世界遺産を見に行こうと考えていました。
イギリスには27件の世界遺産があります。
その中でもぜひ行きたいと考えていたのは、「ローマ帝国の国境線」です。この遺跡は1987年に「ハドリアヌスの長城」として世界遺産に登録され、2005年にドイツにある類似の遺跡が追加されて名称が変更になりました。
古代の世界帝国ローマが、先住民族であるケルト諸部族の侵入を防ぐため、北部イングランドに築いたこの石壁は、当時の文明世界の果てを具現化した記念物ともいえます。そう思うと、今は畑や牧草地を分断する壁の内外で、景色が違って見えるから不思議なものです。他にもいくつかの世界遺産を見に行くことができましたが、一番印象に残ったのがこの遺跡でした。
著者:サイバー大学世界遺産学部助手 和田浩一郎
初出:シーズンレターvol.1(2007年夏号)
海外旅行の際にはエアーリンクの海外旅行保険をおすすめします。
日本人にはピンと来ませんが、連合王国であるイギリスは、それぞれの地域にいまも強い地元意識があるのです。私は2004年から1年半、この町の大学でエジプト学の勉強をしました。
大学院の授業は基本的に討論形式なので、資料を読んだりしてその準備をしなければいけません。それに加えて、レポートの提出や発表が課せられることもあります。ネイティヴの学生にとっても決して楽ではないノルマですから、外国人の私にはいっそう大変です。

ハドリアヌスの長城
でもそれが辛かったかというと、むしろ逆で、とても充実した日々でした。エジプト学の世界にどっぷり浸かり、研究のことだけ考えていられる機会は、そうそうありません。ですから、そういう環境に身を置いている幸せというのは、何者にも替えがたいものでした。
授業が厳しい分、イギリスの大学には長い休みが何度もあります。多くの学生は、この休みを利用して旅行をします。私も留学中に、できるだけ各地の古代エジプト・コレクションや世界遺産を見に行こうと考えていました。
イギリスには27件の世界遺産があります。
その中でもぜひ行きたいと考えていたのは、「ローマ帝国の国境線」です。この遺跡は1987年に「ハドリアヌスの長城」として世界遺産に登録され、2005年にドイツにある類似の遺跡が追加されて名称が変更になりました。
古代の世界帝国ローマが、先住民族であるケルト諸部族の侵入を防ぐため、北部イングランドに築いたこの石壁は、当時の文明世界の果てを具現化した記念物ともいえます。そう思うと、今は畑や牧草地を分断する壁の内外で、景色が違って見えるから不思議なものです。他にもいくつかの世界遺産を見に行くことができましたが、一番印象に残ったのがこの遺跡でした。
著者:サイバー大学世界遺産学部助手 和田浩一郎
初出:シーズンレターvol.1(2007年夏号)
海外旅行の際にはエアーリンクの海外旅行保険をおすすめします。


